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墓じまいにかかる費用の相場は、一般的に 50万円〜130万円前後 といわれています。実際の金額は、お墓の広さや立地、寺院との関係性、改葬先の供養方法などによって大きく異なります。
たとえば、現在お持ちのお墓を撤去する場合、墓石の解体・撤去費用として 1㎡あたり10万円〜15万円程度 が目安となります。これに加え、閉眼供養(魂抜き)にかかるお布施が 3万円〜5万円前後、檀家を離れる際に寺院へ支払う離檀料として 5万円〜20万円程度 が必要になるケースもあります。さらに、遺骨の取り出しや運搬費用、改葬許可申請などの手続きに伴う諸費用が発生する場合もあります。
このように、墓じまいは複数の費用が重なりやすく、事前に全体像を把握しておかないと想定以上の負担になることも少なくありません。
本記事では、墓じまいにかかる費用をできるだけ抑えるためのポイントをはじめ、実際の手続きの流れ、よくあるトラブルやその対処法についてもわかりやすく解説しています。これから墓じまいを検討される方が、安心して一歩を踏み出せるよう、ぜひ参考にしてください。
墓じまいとは、現在あるお墓を撤去して墓地を更地に戻し、寺院や霊園の管理者へ返還することを指します。そして、撤去後にご遺骨を別の場所へ移し、新たに埋葬・納骨することを「改葬(かいそう)」といいます。わかりやすく表現すると、墓じまいは「遺骨の引っ越し」、改葬は「お墓の引っ越し」と考えることができるでしょう。
近年のお墓では、火葬後のご遺骨を骨壺に納めて埋葬する形式が一般的であるため、お墓を撤去するだけでなく、その後のご遺骨の安置先を必ず決める必要があります。この流れから、改葬は墓じまいの一工程として扱われることが多く、実務上は改葬まで含めて「墓じまい」と定義されるケースがほとんどです。
実際に墓じまいを行う際には、墓石の撤去だけでなく、改葬許可の取得や寺院・霊園との調整、新たな供養先の選定など、複数の手続きが必要になります。そのため、事前に全体の流れを理解しておくことが重要です。
近年では、少子高齢化や核家族化の進行により、お墓を継承する子孫がいないケースが増えています。また、お墓が遠方にあり定期的なお参りが難しい、将来の管理負担を家族に残したくないといった理由から、墓じまいを選択される方も年々増加しています。墓じまいは、時代や家族構成の変化に合わせて供養の形を見直す、現代的な選択肢のひとつとして捉えられるようになっています。

墓じまいを検討する際、多くの方が不安に感じるポイントのひとつが「費用」ではないでしょうか。墓じまいにかかる費用は、誰もが同じ金額になるわけではなく、さまざまな条件によって大きく変わります。
墓じまいには、全国共通で定められた一律の料金が存在しません。そのため、事前に「自分の場合は総額でどのくらいかかるのか」「どのような費用項目が発生するのか」を具体的に把握しておくことが重要です。墓じまいは、ある程度まとまった金額の出費となるケースが多いため、費用の全体像を理解しないまま進めてしまうと、後々トラブルや後悔につながる可能性もあります。
一般的に、墓じまいの平均費用相場は 50万円〜130万円前後 とされています。ただしこれはあくまで目安であり、お墓の大きさや立地条件、寺院や霊園の方針、さらには改葬先の供養方法などによって金額は大きく異なります。墓石を撤去し、更地に戻す作業のみであれば、1㎡あたり10万円前後 が一つの基準とされています。
しかし実際には、墓石の撤去費用だけで完結するケースは少なく、閉眼供養のお布施や離檀料、遺骨の移送費用、行政手続きに関わる諸費用などが加算されることが一般的です。さらに、改葬先として新たに一般墓や納骨堂を購入する場合には、100万円単位の費用が発生することもあります。
このように、墓じまいの費用は複数の要素が重なって構成されています。後悔のない選択をするためにも、あらかじめ費用の内訳や総額の目安を把握し、自身の状況に合った供養のかたちを検討することが大切です。
| 墓じまいの費用相場 | ||
|---|---|---|
| 作業内訳 | 費用 | |
| 現在のお墓にかかる費用 | お墓の撤去 | 10万~15万円/㎡ |
| 開眼供養 | 3万~5万円 | |
| 離檀料 | 5~20万円 | |
| 新しいお墓にかかる費用 | 改葬 | 3~350万円 |
| 開眼供養 | 3~5万円 | |
| 行政手続きにかかる費用 | 改装許可証 | 0~1,000円 |
| 改装許可申請書 | 0円 | |
| 埋葬証明書 | 0~1,000円 | |
| 受入証明書 | 0~1,500円 | |
墓じまいには複数の工程があり、それぞれの段階で費用が発生します。そのため、結果としてある程度まとまった金額の出費となることが少なくありません。費用に関するトラブルを防ぐためにも、どのような作業が必要で、各工程にどの程度の費用がかかるのかを、あらかじめ把握しておくことが大切です。
墓じまいにかかる費用は、大きく分けて「現在のお墓に関する費用」と「新しい供養先に関する費用」の2つに分類できます。まず、現在あるお墓を解体・撤去し、墓地を更地に戻すための費用が必要となります。これには墓石の解体費用や撤去作業費、整地費用などが含まれます。
次に、改葬先として新たなお墓や永代供養墓、納骨堂などを利用する場合には、そのための費用が発生します。選択する供養方法によって金額は大きく異なり、比較的費用を抑えられるものから、まとまった費用が必要となるケースまで幅広く存在します。
さらに、墓じまいを進めるにあたっては、役所での改葬許可申請や、寺院・霊園など墓地管理者から必要書類を交付してもらうための各種手続きも欠かせません。これらの手続きには、申請手数料や書類発行手数料が発生する場合があります。
墓じまいは、単なるお墓の撤去作業ではなく、複数の工程と費用が関係する手続きです。全体の流れと費用の目安を理解したうえで進めることで、安心して墓じまいを行うことができるでしょう。
大阪メモリアルパークの墓じまいは
お骨だけの移動・墓ごとの移動・墓石の新規購入の3通りからお選びいただけます。
お墓の撤去にかかる費用内訳は、以下の通りです。
(費用相場:広さ1㎡につき10万~15万円)
お墓の撤去とは、墓石を解体・撤去し、基礎部分まで含めて更地に戻したうえで、墓地を寺院や霊園の管理者へ返還する一連の作業を指します。
具体的には、墓石の解体作業、石材の搬出・廃棄処分、地面の整地などが含まれます。
費用の目安は1㎡あたり10万~15万円程度とされており、お墓の広さに応じて総額が決まります。ただし、以下の条件によっては費用が高額になることもあります。
・墓地が山間部や高台など重機が入りにくい立地の場合
・区画が広い、または大型の墓石を使用している場合
・霊園や寺院から指定業者が決められている場合
トラブルを避けるためにも、複数の石材店から見積もりを取り、作業内容と費用の内訳を事前に確認しておくことが重要です。
(費用相場:3万~5万円)
閉眼供養とは、墓石に宿っているとされる故人の魂を抜き、単なる「石」に戻すための儀式です。墓じまいを行う際には、僧侶に読経供養をしてもらうのが一般的です。
閉眼供養は法律上の義務ではありませんが、長年お世話になったお墓への感謝と区切りをつける意味でも、実施するケースが多く見られます。また、寺院や墓地によっては、閉眼供養を行わないと撤去作業に入れない場合もあります。
僧侶に渡すお布施の金額に明確な決まりはありませんが、3万~5万円程度が相場とされています。地域や寺院によって慣習が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
(費用相場:5万~20万円)
現在のお墓が寺院墓地にある場合、墓じまいを行うと同時に檀家をやめることになり、これを「離檀(りだん)」と呼びます。
離檀に際しては、これまで供養や管理を行ってもらったことへの謝礼として、「離檀料」を支払うのが一般的な慣習です。
離檀料の相場は5万~20万円程度とされていますが、金額は寺院や地域の慣習によって大きく異なります。中には明確な金額を定めていない寺院もあります。
後々のトラブルを防ぐためにも、墓じまいを検討し始めた段階で、寺院の管理者に相談し、離檀料の有無や目安金額を確認しておくことが大切です。
(費用相場:0~1,000円)
※取得先:現在のお墓の管理者
埋葬証明書とは、現在のお墓に遺骨が埋葬されていることを証明する書類です。
改葬(遺骨の移動)を行う際には、自治体へ提出する「改葬許可申請書」に添付することが法律で義務付けられています。
埋葬証明書は、現在のお墓の管理者(寺院や霊園)に依頼することで発行してもらえます。発行手数料は無料の場合もありますが、数百円~1,000円程度かかるケースもあります。
改葬手続きを進めるうえで必ず必要になる書類のため、早めに取得しておくと手続きがスムーズです。
| お墓撤去の費用内訳 | |
|---|---|
| 内訳 | 費用相場 |
| お墓の撤去 | 10万~15万/㎡ |
| 閉眼供養(お布施) | 3万~5万円 |
| 離檀料 | 5万~20万円 |
| 改葬許可申請書 | 0円 |
| 埋葬証明書(納骨証明書) | 0~1,000円 |
新しいお墓にかかる費用内訳は以下の通りです。
(費用相場:改葬申請書 0円|改葬許可証 0~1,500円)
※取得先:現在のお墓がある自治体
改葬申請書とは、遺骨を現在のお墓から別の場所へ移す「改葬」を行うために、自治体へ提出する必要がある書類です。墓じまいを行う際には、必ずこの手続きを踏まなければなりません。
改葬申請書には、以下のような内容を記載します。
・故人の氏名
・死亡年月日
・現在の埋葬場所
・改葬理由
・改葬先(自治体によっては必須)
改葬申請書を自治体に提出し、内容に問題がなければ、正式な許可書である「改葬許可証」が交付されます。この改葬許可証は、遺骨を取り出す際や新しいお墓へ納骨する際に提示を求められる重要な書類です。
改葬申請書は自治体の窓口で配布されるほか、自治体の公式ホームページからダウンロードできる場合もあります。なお、改葬申請書および改葬許可証は、遺骨1体につき1通ずつ必要となるため、複数名の改葬を行う場合は注意しましょう。
(費用相場:0~1,500円)
※取得先:改葬先の管理者
受入証明書とは、新しいお墓や納骨先の管理者が、遺骨の受け入れを承諾したことを証明する書類です。改葬申請を行う際には、埋葬証明書とあわせて提出が求められます。
受入証明書は、改葬先の寺院・霊園・納骨堂などの管理者に依頼し、署名や押印をもらうことで交付されます。フォーマットは自治体のホームページに用意されている場合や、改葬先で独自に用意している場合もあります。
発行手数料は無料の場合もありますが、数百円から1,500円程度の費用がかかるケースもあるため、事前に確認しておくと安心です。
(費用相場:3万~300万円)
墓じまい後は、取り出した遺骨を新たな供養先へ納める必要があります。新しいお墓にかかる初期費用は、選択する供養方法によって大きく異なります。
主な供養方法と費用相場は以下の通りです。

100万~300万円

3万~30万円

20万~80万円

5万~30万円

3万~30万円

30万~70万円
一般墓は墓石の建立費用がかかるため高額になりやすい一方、樹木葬や合祀墓、散骨は比較的費用を抑えられる傾向にあります。
ただし、費用の安さだけで供養方法を決めてしまうと、後悔につながることもあります。故人の意思や価値観、家族・親族の考えを踏まえ、十分に話し合ったうえで選択することが大切です。
なお、大阪メモリアルパークでは、樹木葬や合祀墓に加え、古墳墓をはじめとした多様な供養のかたちを用意し、墓じまい後の改葬先として多くのご相談・受け入れ実績があります。既存のお墓を整理したあとも、無理のない形で供養を続けられる選択肢があるため、墓じまいとあわせて検討しやすい点も特徴のひとつです。
(費用相場:3万~5万円)
開眼供養とは、新しいお墓や墓石に故人の魂を宿すために行う儀式です。墓じまい後に新しいお墓へ納骨する際、僧侶による読経供養を行うのが一般的です。
開眼供養の際に僧侶へ渡すお布施の金額に明確な決まりはありませんが、閉眼供養と同程度の3万~5万円前後が相場とされています。
金額に迷う場合は、改葬先の管理者や親族、菩提寺に相談しておくと安心です。事前に確認しておくことで、当日の準備や気持ちの面でも余裕をもって臨むことができます。
| 新しいお墓にかかる費用内訳 | |
|---|---|
| 内訳 | 費用相場 |
| 改葬許可申請書 | 0円(※改葬許可証:0~1,500円) |
| 受入証明書 (永代供養許可証) | 0~1500円 |
| 初期費用 | 納骨先により異なる【主な納骨先】一般的な墓 100万~300万円納骨堂 40万~100万円樹木葬 20万~80万円合祀墓(永代供養墓)5万~30万円散骨 3万~30万円 |
| 開眼供養(お布施) | 3万~5万円 |
大阪メモリアルパークの樹木葬
花と風に包まれる場所で眠りたい方に。

大切なお墓を守るために墓じまいを選んだにもかかわらずトラブルに見舞われることもあります。 できるだけトラブルは避けたいものです。 ここではよくあるトラブル事例と対処法を紹介します。
これらのトラブルにどのように対処すればよいでしょうか。 事前にトラブルを防ぐ方法を知っておくことで、トラブルを最小限に抑えることができるかもしれません。 きちんとチェックしておきましょう。
墓じまいの費用負担が大きすぎて払えないと、落胆してしまう人もいるでしょう。 しかし、1人で悩んでも解決には至りません。費用について困った際は以下で紹介することを行いましょう。
墓じまいを検討する際は、まず家族や親族に相談することから始めましょう。お墓は、特定の個人だけの問題ではなく、親族全体で向き合い、知恵を出し合いながら守り続けてきた大切な存在です。そのため、悩みや不安を一人で抱え込む必要はありません。家族・親族と十分に話し合い、それぞれの考えや想いを共有することが、後悔のない判断につながります。
家族や親族との話し合いと並行して、自治体の窓口へ相談してみることもおすすめです。自治体によっては、墓じまいや改葬に関する補助金制度や助成制度を設けている場合があります。制度の有無や内容は自治体ごとに異なるため、お住まいの市区町村の担当窓口で確認してみるとよいでしょう。
仮に補助金制度が用意されていない自治体であっても、手続きの進め方や注意点などについて、専門的な助言を受けられることがあります。わからないことがあれば、遠慮せず相談することで、思わぬ解決策が見つかる場合もあります。
また、費用面に不安がある場合には、お墓の取得や墓じまい費用に特化したローン制度を活用するという選択肢もあります。こうしたローンは一般に「メモリアルローン」と呼ばれ、銀行やクレジット会社などで取り扱われています。分割払いにすることで、一時的な金銭負担を軽減できる点が特徴です。
メモリアルローンの利用条件や金利、必要な手続きは金融機関によって異なりますので、窓口へ直接出向いたり、電話や公式サイトで事前に確認することをおすすめします。ご自身やご家族の状況に合った方法を選ぶことで、無理のない形で墓じまいを進めることができるでしょう。
墓じまいにかかる費用負担は、非常にデリケートな問題であり、支払者を決める過程で家族や親族間のトラブルに発展してしまうケースも少なくありません。金額が比較的大きくなりやすいからこそ、事前の話し合いが欠かせない重要なポイントといえるでしょう。
一般的に、墓じまいの費用を負担する立場にあるのは「祭祀主宰者」とされています。祭祀主宰者とは、お墓の管理や日常的な供養、葬儀や法事など、葬祭に関する一切を取り仕切る権限と責任を持つ人のことを指します。多くの場合、長男や家督を継いだ方がこの立場を担っているケースが見られます。
しかし、墓じまいにかかる費用は決して少額ではなく、数十万円から場合によっては百万円を超えることもあります。そのため、祭祀主宰者がすべての費用を一人で負担することが難しい状況も珍しくありません。さらに、これまで長年にわたってお墓を守り続けてきたうえに、墓じまいの費用まで一人で背負うとなると、精神的に納得できない気持ちを抱いてしまうこともあるでしょう。
墓じまいの費用負担については、法律などで明確に定められたルールがあるわけではありません。そのため、家族や親族と率直に話し合い、費用を分担するという選択も十分に考えられます。たとえば、兄弟姉妹や近しい親族で話し合い、それぞれが無理のない範囲で負担することで、金銭的・心理的な負担を軽減できる場合もあります。
後々のわだかまりを防ぐためにも、誰がどの程度負担するのかを事前に話し合い、全員が納得した形で進めることが、円満な墓じまいにつながります。
墓じまいをめぐるトラブルの中で、特に多いのが親族間のトラブルです。その原因の多くは、墓じまいそのものに対する理解が得られないことや、費用負担の考え方の違いにあります。
お墓の所有者や祭祀継承者の判断だけで墓じまいを進めてしまうと、「相談もなく決められた」「先祖をないがしろにされた」と受け取られてしまうこともあり、親族間の信頼関係が損なわれる可能性があります。お墓は一人のものではなく、先祖代々、親族全体で守ってきた存在であるという認識の違いが、感情的な対立を生むことも少なくありません。
また、墓じまいにかかる費用は決して安価ではありません。墓石の解体・撤去費用に加え、離檀料や閉眼供養のお布施、改葬に関わる諸費用など、複数の出費が重なるため、費用負担そのものが大きな悩みとなりがちです。誰がどの程度負担するのかについて合意が取れていない場合、さらにトラブルへと発展する可能性が高まります。
親族間で墓じまいに対する考え方や価値観が一致していない状態で進めてしまうと、後々までしこりが残るケースもあります。そのため、墓じまいを検討する際は、まず親族一人ひとりの意見に耳を傾け、十分な話し合いを行うことが何より重要です。
円満に墓じまいを進めるためにも、時間をかけて丁寧に説明し、親族全体の理解と納得を得ることから始めていきましょう。
墓じまいを行う場合、多くのケースで現在お世話になっている寺院の檀家をやめる、いわゆる「離檀」が必要となります。
檀家とは、日頃からお布施を納めることで、お墓の管理や供養、法要などを寺院に依頼してきた家系のことを指します。そのため、墓じまいに伴い離檀する際には、これまでお世話になった感謝の気持ちを込めて、事前に寺院の管理者へ相談し、離檀料をお渡しするのが一般的な慣習とされています。
寺院にとってお布施は、寺院を維持・運営していくうえで重要な収入源です。そのため、何の相談もなく突然離檀されてしまうと、寺院側にとっては経営上の大きな影響が生じることもあります。このような行き違いから、寺院側から想定以上に高額な離檀料を求められ、トラブルに発展してしまう事例も見受けられます。
こうした思いがけないトラブルを避けるためにも、墓じまいを検討し始めた段階で、必ず寺院に相談することが大切です。事情や背景を丁寧に説明し、これまでの感謝を伝えたうえで話し合いを行うことで、相互に納得した形で円満な離檀につなげることができます。
墓じまいは、先祖を大切に想う気持ちを形にするための選択です。だからこそ、寺院との関係にも十分配慮し、誠意をもって進めることを心がけましょう。

墓じまいにかかる費用は相当な金額となるため、できるだけ安くしたいと考える人もいるでしょう。費用を抑える方法としては、以下2つのポイントがあります。
お墓の撤去業者や新しい納骨先によっても金額に差が出てくるので、事前にしっかり理解しておきましょう。
お墓を撤去する業者を選ぶ際は、業者ごとの撤去費用にしっかりと目を向けることが重要です。墓石の撤去・解体作業は、依頼する業者によって作業内容や費用設定が異なるため、同じ条件のお墓であっても見積金額に差が出ることがあります。
実際に、同一のお墓にもかかわらず、業者によって20万円程度の差が生じたケースもあります。そのため、1社だけで判断するのではなく、複数の撤去業者から相見積もりを取ることをおすすめします。
複数社の見積もりを比較することで、費用の妥当性や撤去工事の相場感を把握できるだけでなく、作業内容や対応の丁寧さなども見極めることができます。結果として、不要な出費を防ぎ、納得したうえで業者を選ぶことにつながります。
墓じまいを円滑に進めるためにも、事前の情報収集と比較検討を行い、信頼できる業者を選定することが大切です。
遺骨を埋葬する納骨先の選び方も費用を抑えるポイントです。主な納骨先は以下の通りです。
【主な納骨先】
合祀墓や散骨を選択することで、他の供養方法と比べて費用を抑えられる場合があります。
合祀墓は、複数の方のご遺骨をまとめて埋葬する形式のお墓であるため、個別に墓石を建てる必要がなく、初期費用や維持管理費を抑えられる点が特徴です。
一方、散骨は、ご遺骨をパウダー状に粉砕し、海や山などに撒く埋葬方法です。墓石や墓地を持たないため、こちらも管理費や維持費が不要となり、比較的費用を低く抑えることができます。いずれも、お墓の管理や将来的な手間がかからない点は、大きなメリットといえるでしょう。
ただし、合祀墓や散骨には注意すべき点もあります。合祀墓では、他の方のご遺骨とともに土中に埋葬されるため、個別に区別することができません。また、散骨はご遺骨を自然に還す方法であるため、遺骨そのものが手元に残らず、後から取り戻すことはできません。これらの点について十分に理解していないと、後になって墓じまいをしたことを後悔してしまう可能性もあります。
さらに、契約内容や選択するプランによっては、他の納骨方法と比べて想定以上に費用がかかるケースもあります。そのため、費用面だけで判断するのではなく、供養のあり方やご家族の気持ち、将来のことまで含めて、慎重に検討することが大切です。
合祀墓や散骨は、現代のライフスタイルに合った供養の選択肢のひとつですが、メリットとデメリットの両面を理解したうえで選ぶようにしましょう。
大阪メモリアルパークだからできる
しばらくは家族だけで眠りたい方に。

墓じまいは、さまざまな作業や手続きが必要となるため、段取りよく進めることが大切です。一般的には、次の6つのステップで行われます。あらかじめ全体像と作業内容を理解しておくことで、手続きをスムーズに進めることができます。
まずは、家族や親族に墓じまいについて相談し、理解と同意を得ておきましょう。お墓は継承者だけでなく、故人に関わる親族全体の問題でもあるため、事前の話し合いは後々のトラブル防止につながります。
あわせて、お墓の管理者(寺院や霊園)にも、墓じまいを検討している旨を事前に相談することが重要です。施設によっては、墓地返還の手続きや必要書類が定められている場合があります。
管理者の了承を得られたら、現在の納骨先で遺骨が埋葬されていることを証明する「埋葬証明書」の発行を依頼します。
次に、新しい納骨先や供養方法を決定します。納骨先が決まっていないと、改葬手続きや閉眼供養を進めることができません。合祀墓や永代供養墓、納骨堂など、家族や親族の状況を踏まえ、無理のない方法を選びましょう。
新しい納骨先と契約が完了すると、「受入証明書」が交付されます。この書類は後の改葬手続きで必要となります。
墓じまい後に遺骨を移す場合は、自治体への「改葬許可申請」が必要です。現在のお墓がある自治体で配布される「改葬許可申請書」に必要事項を記入し、「埋葬証明書」と「受入証明書」を添えて提出します。
申請が受理されると、「改葬許可証」が交付されます。この書類は、遺骨の取り出しや納骨の際に提示を求められるため、必ず取得しておきましょう。
お墓の撤去作業に入る前に、「閉眼供養」を行います。閉眼供養とは、墓石に宿った故人の魂を抜き取るための儀式で、僧侶が墓前で読経を行うのが一般的です。
閉眼供養は必須ではありませんが、ご先祖様への感謝を伝え、お墓に区切りをつける意味でも、できる限り行うことが望ましいとされています。なお、閉眼供養を行わない場合、お墓の管理者や撤去業者から作業を断られるケースもあるため注意が必要です。
供養後、「改葬許可証」を管理者に提出し、遺骨を取り出します。
遺骨を取り出した後、墓石の解体・撤去作業に進みます。石材店などの専門業者に依頼し、お墓を解体したうえで墓地を更地の状態に戻します。
作業完了後、墓地を管理者へ返還し、すべての手続きが終了すると、お墓の契約は正式に終了となります。
最後に、取り出した遺骨を新しい納骨先へ納骨します。納骨の際には、僧侶による「開眼供養」を行うのが一般的です。開眼供養とは、新しいお墓に故人の魂を宿すための儀式を指します。
なお、納骨時には「改葬許可証」の提示が必要となるため、忘れずに準備しておきましょう。
このように、墓じまいは段階を追って進めることで、無理なく円満に行うことができます。事前に流れを把握し、計画的に進めることが成功のポイントです。
墓じまいにかかる費用は、お墓の解体・撤去費用に加え、改葬先の供養方法に応じた費用も含めると、数十万円から数百万円に及ぶケースがあります。お墓の広さや立地条件、寺院や霊園の方針、選択する改葬先によって金額は大きく異なるため、これまでに紹介した費用相場を参考にしながら、ご自身の状況に応じた概算費用を算出しておくことが重要です。
あらかじめ必要な費用の全体像を把握しておくことで、予算計画が立てやすくなり、想定外の出費や金銭トラブルを防ぐことにもつながります。
また、墓じまいは費用面だけでなく、家族・親族・寺院との合意形成が欠かせない重要な手続きです。関係者の間で十分な話し合いが行われていない場合、考え方の違いや認識のずれからトラブルに発展してしまうこともあります。
後悔のない墓じまいを実現するためには、事前に家族や親族、そして寺院としっかりと相談し、それぞれの立場や想いを理解したうえで進めることが大切です。円満に、そして皆が納得できる形で墓じまいを行うためにも、準備と話し合いを丁寧に重ねていきましょう。
